■峠の文化史■

toge no bunkashi

峠の文化史

 小川富一郎という一人の新潟移民のあしあとを追うことから、メキシコ、キューバへの日本人移民の歴史をまとめたのが『峠の文化史─キューバの日本人』(PMC出版、1989年)です。ぼくのはじめての単行本でした。底辺になったのは、新潟の越書房の雑誌『別冊どんこん』に掲載された一文です。主幹の関徹さんに「何か、移民のことを二十枚くらい書いてみないか」といわれ、百枚書いたら、突っ返されもせず二回に分けて載せてくれました。関さんは自宅で学習塾をしながら、新潟の歴史や文化を伝える地方出版を続けていた人で、大きなきっかけをくれた人でした。ぼくにとっての最初の活字で、ちょっと興奮しました。それを大幅に加筆、書き換えたのを、さらにPMC出版の今井和久さんが季刊誌『汎』に連載してくれました。タイトルは「忘れ難く去り難し」。それが、単行本化で解題され『峠の文化史』になりました。ぼくとしては「忘れ難く去り難し」の方が好きだったのですが……。読者からも、タイトルがいまいちとか、中味とちぐはぐだとか、ずいぶん意見をいただきました。けれど、よく考えてみれば、いいタイトルだったと思っています。この本でぼくがいいたかったのは、なぜ移民が出るのか、いわゆる出移民の背景だったからで、それを集約した言葉が「峠の文化」だったからです。不思議にもそのあと、ぼくも出版の道に入ることになるのですが、原稿のタイトルは書き手のものですが、商品となる本のタイトル付けは編集者の権限だと思っています。PMC出版は移民史を専門にしていた出版社で、いまはもちろん、当時も移民史に目を向ける編集者は指折り算えるほど。そんななかで今井さんはほんとうに、たくさん、いい仕事をされたと思っています。なによりも堅気な人でした。ただ、それが仇となり事業が続かずこの『峠の文化史』も五年ほどで絶版になってしまいました。そんなことから、移民史を研究されている方や、移民の縁戚の方々からずいぶん問い合わせがあり、手持ちの部数も底をついてしまったため、この「移民史講座」でコピーを公開していましたが、数年で中止してそのままになっていました。しかし、ここしばらく、日本でもキューバの動きがマスコミでも取り上げられることが多く、問い合わせも続いたこともあって、あらためて読み返し、少し訂正も加えたものを、タイトルも新たに『忘れ難く去り難し─キューバ移民の遺言』として公開することにしました。机の上だけでなく、寝転んだり、電車の中でも気軽に読んでいただければと思い、PDF版はスマホ用に判型を小さくしています。また、電子ブック(EPUB)版も載せています。下記から選んでお読みください。PDF版は、android、ios、pcともに紀伊國屋書店のKinoppyが右開きもできて便利です。EPUB版は、iBook、Kinoppyで問題なく読めるのを確認しています。

 "Toge no Bunkashi"(『峠の文化史』) fue mi primer libro. Los fundamentos de este libro fueron publicados en 1983 en la revista "Donkon"(『別冊どんこん』)de la editorial "Koshishobo"(越書房)en la prefectura de Niigata. El sr. Toru Seki, el líder, dijo: "¿Le gustaría escribir unos veinte manuscritos sobre la historia de la emigración?" Entonces, cuando escribí cien, fue publicado en dos partes. El sr. Seki estaba publicando libros de historia y cultura de Niigata mientras estudiaba en casa. Fue una persona importante que me creó la oportunidad de escribir este libro "Toge no Bunkashi". El sr. Kazuhisa Imai de PMC(PMC出版)serializó el manuscrito en la revista trimestral "Pan"(『汎』)después de reescribirlo extensivamente. El título de la serie fue "Wasuregataku sarigatashi-Soy difícil de olvidar y difícil de abandonar"(「忘れ難く去り難し」). Fue publicado en 1989 con el título cambiado a "Toge no Bunkashi"(『峠の文化史』). Me gustó "Wasuregataku sarigatashi", pero creo que "Toge no Bunkashi" fue un buen título. Lo que quería saber es por qué emigré. Los emigrantes nacieron de la "Toge no bunka". PMC fue una editorial especializada en libros de historia de emigración y dejó muchos buenos libros. Sin embargo, unos años más tarde, PMC se declaró en quiebra y el libro se agotó. En los últimos años, Cuba ha sido reportada frecuentemente en periódicos y televisión en Japón. Y también recibí muchas preguntas sobre emigración de Japón a Cuba. Entonces, decidí volver a escribir "Toge no Bunkashi" y anunciarla nuevamente como "Wasuregataku sarigatashi". Haga clic en el siguiente →pdf o →epub para mostrar.

『忘れ難く去り難し─キューバ移民の遺言』

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